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 平成20年版 犯罪白書 第1編/第1章/第2節/4 

4 傷害・暴行・脅迫

 傷害,暴行及び脅迫の認知件数は,いずれも平成12年に急増した。その後,傷害の認知件数は,増加し続け,15年に昭和50年以降最多の3万6,568件を記録したが,平成16年からは4年連続で減少し,19年は3万986件(前年比3,001件(8.8%)減)であった。暴行の認知件数は,7年以降一貫して増加し続けており,19年は3万1,966件(同964件(3.1%)増)であった。脅迫の認知件数は,18年に昭和51年以降最多の2,658件を記録したが,平成19年は2,553件(同105件(4.0%)減)とやや減少した。検挙率は,いずれも認知件数の急増に伴い大きく低下していたが,16年前後ころから,回復の兆しを見せている。
 平成19年における傷害,暴行及び脅迫の発生場所別認知件数及び構成比は,1-1-2-4表のとおりである。
 認知件数を発生場所別に見ると,傷害及び暴行は,道路上における犯行が最も多く,住宅がこれに次ぐ。このほか,傷害は,駐車(輪)場における犯行が多く,暴行は,公共交通機関等(地下鉄等の列車,航空機,船舶及びバス内,駅・その他の鉄道施設,空港及び海港をいう。)における犯行が多いのが目立っている。脅迫については,住宅における犯行が最も多い。

1-1-2-4表 傷害・暴行・脅迫の発生場所別認知件数・構成比