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 平成19年版 犯罪白書 第7編/第4章/第2節/8 

8 居住状況,就労状況等

 殺人再犯者の居住状況別構成比は,7-4-2-10図のとおりである。
 全体で見ると,単身の者が61人(47.7%)と半数近くを占めているが,特に暴力団非関係者において,単身の者の比率(54.1%)が高かった。

7-4-2-10図 殺人再犯者の居住状況別構成比

 殺人再犯者の就労状況別構成比は,7-4-2-11図のとおりである。
 無職の者は,暴力団関係者では45人(67.2%)であり,暴力団非関係者では31人(50.8%)であった。暴力団関係者は,暴力団非関係者と比べ,無職及び自営の比率が高く,被雇用人及び日雇い・アルバイトの比率は低かった。

7-4-2-11図 殺人再犯者の就労状況別構成比

 殺人再犯者の家庭環境を見ると,両親に離別歴があった者が21人(16.4%)であり,家庭内に犯罪者がいた者は7人(5.5%)であった。
 知能段階は,IQ相当値(刑事施設で使用している心理測定検査により算出した数値をいう。以下,本章において同じ。)が69以下の者が53人(41.4%)と最も多く,IQ相当値70台の者が30人(23.4%),同80台の者が22人(17.2%)であった。
 学歴は,「中学中退又は卒業」の者が80人(62.5%)と最も多く,次いで,「高校中退又は卒業」の者が31人(24.2%)であった。義務教育未修了者が相当数含まれていたのは,殺人再犯者に高齢者が多かったことにもよるものと思われる。