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2 更生保護施設
更生保護施設は,主に保護観察所から委託を受けて,保護観察又は更生緊急保護の対象者を宿泊させ,食事を給するほか,就職援助,相談・助言等の援助・指導をする民間の施設である。
平成19年4月1日現在,全国に101の施設があり,その内訳は,男子施設89,女子施設7及び男女施設5である。また,全国の収容定員は2,268人であり,その内訳は,男子が成人1,802人,少年298人,女子が成人120人,少年48人である(法務省保護局の資料による。)。 平成18年における刑事施設からの出所者の帰住予定先別構成比は,2-5-3-2図のとおりである。 2-5-3-2図 出所者の帰住予定先別構成比 なお,平成18年度に更生保護施設から退所した者の退所先別構成比は,就業先が24.1%,借家が22.7%,親族・縁故者が15.2%の順であった(法務省保護局の資料による。)。また,同じく退所時の職業別構成比は,労務作業が50.7%と最も多く,次いで,サービス業が6.9%,運輸・通信業が2.7%の順で,無職は30.9%であった(法務省保護局の資料による。)。各更生保護施設では,生活技能訓練(SST),酒害・薬害教育等を取り入れるなど,処遇機能の強化に努めており,平成18年度においては,40の更生保護施設がSSTを,32の更生保護施設が酒害・薬害教育を実施している(法務省保護局の資料による。)。 |