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 平成18年版 犯罪白書 第6編/第4章/第1節/2 

2 年少者に対する性犯罪

 平成17年における強姦及び強制わいせつの被害者の年齢層別構成比は,6-4-1-8図のとおりである。
 強姦,男子を被害者とする強制わいせつ及び女子を被害者とする強制わいせつのいずれにおいても,未成年者を被害者とするものの占める比率が高い。取り分け,男子を被害者とする強制わいせつでは,13歳未満の年少者を被害者とするものが半数を占めている。

6-4-1-8図 強姦・強制わいせつの被害者の年齢層別構成比

 未成年者を被害者とする強姦及び強制わいせつの認知件数の推移(最近15年間)は,6-4-1-9図のとおりである。
 13歳未満の年少者を被害者とする強姦の認知件数は,横ばい傾向にある。一方,13歳未満の女子年少者を被害者とする強制わいせつの認知件数は,平成9年以降増加傾向にあり,15年には3年以降最多(1,926件)となったが,16年及び17年と2年連続して減少した。13歳未満の男子年少者を被害者とする強制わいせつの認知件数は,12年以降100件台で推移している。
 13歳以上20歳未満の者を被害者とする強姦の認知件数は,平成9年以降ゆるやかな増加傾向にあり,15年には3年以降最多(1,050件)となったが,16年及び17年と2年連続して減少した。13歳以上20歳未満の女子を被害者とする強制わいせつの認知件数は,8年以降急増し,15年には3年以降最多(4,048件)となった。翌16年以降やや減少したが,なお高い水準にある。一方,13歳以上20歳未満の男子を被害者とする強制わいせつの認知件数は,100件未満で推移している。

6-4-1-9図 未成年者を被害者とする強姦・強制わいせつの認知件数の推移

 小学生・中学生を被害者とする強姦及び強制わいせつの認知件数の児童・生徒各10万人当たりに対する比率(強姦については,女子児童及び女子生徒10万人当たりの比率)の推移(最近10年間)は,6-4-1-10図のとおりである。
 いずれも,平成15年をピークとして,低下している。

6-4-1-10図 小・中学生の強姦・強制わいせつの被害発生率の推移