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 平成18年版 犯罪白書 第3編/第1章/第3節/3 

3 矯正

 平成17年における外国人新受刑者は,2,307人(前年比2.8%増)であった(矯正統計年報による。)。
 外国人受刑者で日本人と異なる処遇を必要とするものは,F指標受刑者として集団編成され,その文化及び生活習慣等に応じた処遇が行われる。
 F指標新受刑者数の推移(最近10年間)は,3-1-3-6図のとおりである。

3-1-3-6図 F指標新受刑者の推移

 F指標新受刑者は,平成10年以降急増していたが,17年は前年に比べてやや減少した。
 平成17年におけるF指標新受刑者の国籍等別人員は,中国(台湾を含む。)が660人と最も多く,次いで,ブラジル173人,韓国・朝鮮142人,イラン111人の順であった(CD-ROM資料3-4参照)。
 平成17年のF指標新受刑者の罪名別人員は,窃盗が505人(31.5%)と最も多く,次いで,入管法違反377人(23.5%),強盗193人(12.0%),覚せい剤取締法違反148人(9.2%),文書等偽造34人(2.1%),麻薬取締法違反32人(2.0%),詐欺31人(1.9%),傷害・暴行28人(1.7%),殺人26人(1.6%),道路交通法違反26人(1.6%)の順であった(矯正統計年報による。)。
 平成17年12月31日現在のF指標受刑者数は,3,605人(男子3,321人,女子284人)であり,前年同日現在より264人(7.9%)増加している(矯正統計年報による。)。