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2 検挙人員 刑法犯の検挙人員は,平成10年に27年ぶりに100万人を超えた後,翌11年以降16年まで毎年戦後最多を更新してきたが,17年は前年より1万937人(0.8%)減少した。
平成17年の刑法犯の罪名別検挙人員は,1-1-1-2表のとおりであり,その罪名別構成比は,1-1-1-3図[2]のとおりである。 罪名別検挙人員の構成比を見ると,交通関係業過が70%近くを占め,次いで,窃盗,横領,傷害の順であった。 一般刑法犯検挙人員の年齢層別構成比の推移(最近30年間)は,1-1-1-4図のとおりである。 60歳以上の者の比率は,昭和51年には2.8%であったが,平成17年には16.3%に上昇した。また,同年は,65歳以上の者が10.9%を占めている。 1-1-1-4図 一般刑法犯検挙人員の年齢層別構成比の推移 女子一般刑法犯検挙人員及び女子比の推移(昭和21年以降)は,1-1-1-5図のとおりである。検挙人員は,昭和25年,39年,58年のピークを経て,平成期になって減少したが,平成4年の5万2千人台を底として増加に転じ,17年は8万4,175人(前年比43人(0.1%)増)となった。 女子比は,昭和21年以降上昇傾向にあり,63年に初めて20%を超えた後,おおむね20%で推移しており,平成17年は21.7%(前年比0.1ポイント上昇)であった。 なお,女子(14歳以上)の人口10万人当たりの一般刑法犯の検挙人員の比率(人口比)は,平成に入ってからは,おおむね100から130の間であったが,平成13年以降は上昇傾向にあり,17年は145.8(前年比0.8ポイント低下)となった。 1-1-1-5図 女子一般刑法犯検挙人員・女子比の推移 女子一般刑法犯の罪名別検挙人員(平成17年)は,1-1-1-6表のとおりである。窃盗が最も多く,次いで,横領,傷害の順であった。窃盗の80%以上が万引きであり,横領のほとんどが遺失物等横領である。 同検挙人員中で女子比が高い罪種は,殺人のうちの嬰児殺(94.7%)及び窃盗のうちの万引き(44.1%)である。 女子一般刑法犯の罪名別少年比を見ると,恐喝(63.1%)で少年比が高いのが目立っている。 1-1-1-6表 女子一般刑法犯の罪名別検挙人員 |