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 平成17年版 犯罪白書 第2編/第6章/第4節/3 

3 矯正

 平成16年における外国人新受刑者は,2,244人(前年比4.4%増)であった(矯正統計年報による。)。
外国人受刑者のうち日本人と異なる処遇を必要とする者は,収容分類級F級に分類され,その文化及び生活習慣等に応じた処遇が行われている。
 F級新受刑者数の推移(最近10年間)は,2-6-4-8図のとおりである。

2-6-4-8図 F級新受刑者の推移

 F級新受刑者は,平成10年以降急増しており,16年は,1,690人で,10年前(平成7年)の347人の約5倍となっている。
 最近3年間におけるF級新受刑者の国籍等別人員は,2-6-4-9表のとおりである。
 3年間とも中国が最も多い。ブラジル国籍の者は,年々増加し,平成15年以降はイランを抜いて2番目となっている。
 平成16年のF級新受刑者の罪名別人員は,窃盗が548人(32.4%)と最も多く,次いで,入管法違反369人(21.8%),強盗226人(13.4%),覚せい剤取締法違反154人(9.1%),麻薬取締法違反41人(2.4%),殺人36人(2.1%)の順であった(矯正統計年報による。)。
 平成16年12月31日現在のF級受刑者数は,前年同日現在と比較して331人(11.0%)増の3,341人(男子3,105人,女子236人)であった(矯正統計年報による。)。

2-6-4-9表 F級新受刑者の国籍等別人員