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 平成17年版 犯罪白書 第2編/第6章/第2節/3 

3 矯正

 覚せい剤取締法違反は,受刑罪名の中で最も多いものの一つであり,各行刑施設では,同法違反の受刑者に対し,特別の教育プログラムを作成して指導している。指導担当は,基本的に各施設の職員であるが,最近,多くの施設で,精神科医,薬剤師,警察職員,薬物乱用に取り組む民間団体のメンバー等を外部講師として招いて,指導の質的向上に努めている。
 覚せい剤取締法違反の新受刑者の年齢層別構成比の推移(最近10年間)は,2-6-2-3図のとおりである。
 30歳代の比率が上昇する傾向にあるほか,最近の受刑者の高齢化の進行に伴い,60歳以上の比率も次第に上昇している。平成16年は,30歳代が41.2%,60歳以上が4.3%であった。

2-6-2-3図 覚せい剤取締法違反の新受刑者の年齢層別構成比の推移