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 平成16年版 犯罪白書 第4編/第1章/第5節/1 

第5節 少年非行の特質

1 集団非行

 4-1-5-1図は,平成15年における少年一般刑法犯検挙件数の共犯者数別構成比を主要罪名別に見たものである。共犯事件の比率が最も高いのは,強盗(68.3%)で,次いで,恐喝(61.4%),傷害(39.7%)の順であり,いずれも,成人の場合の比率(強盗22.1%,恐喝41.3%,傷害11.0%)を大きく上回っている。

4-1-5-1図 少年一般刑法犯検挙件数の主要罪名・共犯者数別構成比

 少年の集団非行の代表的なものの一つに暴走族が挙げられるが,4-1-5-2図は,最近10年間における暴走族の構成員数及びグループ数の推移を見たものである。構成員数は,一貫して減少しており,平成15年には1万7,704人(前年比16.4%減)となった。一方,グループ数は,8年から増加傾向にあったものの,15年には1,251(同4.7%減)となった。グループの規模は,構成員30人以上のグループが,6年には9.2%を占めていたのに対し,15年には2.4%となっており,小規模化していることがうかがえる(警察庁交通局の資料による。)。

4-1-5-2図 暴走族の構成員数・グループ数の推移