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 平成16年版 犯罪白書 第1編/第2章/第5節/1 

1 精神障害者等の犯罪の動向

 1-2-5-1図は,平成6年以降の10年間における一般刑法犯(道路上の交通事故に係る危険運転致死傷を除く。以下,本節において同じ。)として検挙された精神障害者等(精神障害者及び精神障害の疑いのある者をいう。以下同じ。)の人員の推移を見たものである。15年における一般刑法犯の検挙人員37万9,602人のうち,精神障害者は999人,精神障害の疑いのある者は1,655人であり,同検挙人員に占める精神障害者等の比率は,0.7%であった。
 1-2-5-2表は,平成15年における精神障害者等の検挙人員を,罪名別に見たものである。「窃盗・詐欺・横領(遺失物等横領を含む。)」が最も多く,精神障害者等の総数2,654人の53.0%を占めている。また,罪名別検挙人員総数中に占める精神障害者等の比率は,放火の14.3%と殺人の8.4%が高い。

1-2-5-1図 精神障害者等の一般刑法犯検挙人員の推移

1-2-5-2表 精神障害者等の一般刑法犯罪名別検挙人員