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2 心神喪失者又は心神耗弱者と認められた者の罪名及び精神障害名 1-2-5-3表は,平成6年以降の10年間に,[1]検察庁で不起訴処分になった被疑者のうち,精神障害のため,心神喪失者又は心神耗弱者と認められた者の推移,[2]通常第一審で心神喪失を理由として無罪になった者又は心神耗弱を理由として刑を減軽された者の推移,及び[3]15年におけるこれらの者の罪名・精神障害名別処分結果を見たものである。同年において,これらの心神喪失者又は心神耗弱者と認められた者693人のうち,406人が措置入院,47人が実刑・身柄拘束となっている(巻末資料1-11参照)。
平成15年に心神喪失者と認められて不起訴処分になった者324人について,その罪名を見ると,殺人(71人)が最も多く,次いで,放火(58人),傷害(41人)の順であり,精神障害名を見ると,精神分裂病(統合失調症)が225人と最も多い。また,同年に不起訴処分になった者のうち心神耗弱者と認められた者280人について,その罪名を見ると,傷害(73人)が最も多く,その精神障害名を見ると,精神分裂病(統合失調症)が148人と最も多く,次いで,そううつ病(20人)が多い。 平成15年に通常第一審で心神耗弱により刑が減軽された者86人について,その罪名を見ると,殺人(32人)が最も多く,精神障害名を見ると,精神分裂病(統合失調症)が23人と最も多い。 1-2-5-3表 心神喪失者・心神耗弱者と認められた者の罪名・精神障害名別処分結果 |