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 平成15年版 犯罪白書 第5編/第7章/第2節/5 

5 刑事司法関係以外での対策と課題

 少年犯罪に対しては,家庭(親),学校,地域社会が関係機関と協力し,情操や道徳面での教育を充実し,豊かな人間性のある少年を育成する方策を官民一致して考える必要がある。また,成人・少年を問わず,無計画な借入れや消費を行って経済的破綻者となり窮地に陥ることのないように,生活設計や資金管理等の知識についての教育や広報を充実させ,相談窓口の拡充を図ることも凶悪犯罪という最悪の道に入らせない一つの方策となる可能性がある。他方で睡眠導入剤等の薬物や手錠・スタンガン・催涙スプレー等犯罪に悪用されがちな物品の拡散については留意する必要があるのではないかと思われる。