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 平成14年版 犯罪白書 第3編/第1章/第2節 

第2節 財産上の被害

 3-1-2-1表は,平成4年以降の10年間に,警察に認知された財産犯(本章では,強盗,恐喝,窃盗,詐欺及び遺失物等横領を含む横領をいう。)による財産上の被害について,被害者数,被害総額及び被害者一人当たりの被害金額の推移を見たものである。

3-1-2-1表 財産上の被害を受けた犯罪被害者数及び被害額

 被害者数は,平成9年から増加に転じて,13年には,前年と比べて,20万952人(10.1%)の増加となっている。
 3-1-2-2図は,平成13年の財産上の被害における被害額について,罪名別の構成比を見たものである。財産上の被害額を罪名別に見ると,被害総額の約6割を窃盗が占め,次いで詐欺,横領,強盗,恐喝,遺失物等横領の順になっている。また,窃盗の被害額の内訳について,窃盗の被害額全体を100とする比率で見ると,侵入盗が55.1%,非侵入盗が44.0%,乗り物盗が0.9%である。

3-1-2-2図 財産上の被害を受けた被害額の罪名別構成比