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 平成13年版 犯罪白書 第4編/第3章/第1節/1 

第1節 交通事故の増加

1 交通事故の状況

 IV-29図は,昭和30年以降における交通事故の発生件数及び交通事故による死亡者数・負傷者数の推移を示したものである。

IV-29図 交通事故発生件数・死亡者数・負傷者数の推移

 交通事故の発生件数は,昭和44年の72万880件をピークに減少したが,52年の46万649件を底として再び増加傾向にあり,平成12年には,過去最高の93万1,934件(前年比8万1,571件増)に達した。これに伴い負傷者数も,昭和52年の59万3,211人を底として増加傾向にあり,平成12年には,過去最高の115万5,697人(同10万5,300人増)を記録した。負傷者のうち,重傷者(1月以上の治療を要する者をいう。以下,本節において同じ。)は,8万104人(前年比4,210人増)であった。一方,死亡者(交通事故によって,発生から24時間以内に死亡した者をいう。以下,本節において同じ。)は,昭和45年の1万6,765人,平成4年の1万1,451人という2度のピークの後,減少に転じ,11年には9,006人となっていたが,12年には増加し,9,066人となった。また,12年の30日以内死亡者数(交通事故によって,発生から30日以内に死亡した者をいう。以下,本章において同じ。)は1万403人であった。1日当たりで見ると,交通事故による死亡者は24.8人,負傷者は3,157.6人であった(巻末資料IV-17参照)。