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 平成13年版 犯罪白書 第3編/第1章/第4節/1 

第4節 少年非行の特質

1 集団非行

 少年の集団非行の代表的なものの一つに暴走族が挙げられるが,III-11図は,最近10年間の暴走族の構成員数及びグループ数の推移を見たものである。構成員数は,一貫して減少しており,平成12年には2万3,399人(前年比1.3%減)となっている。一方,グループ数は増加傾向にあり,12年には1,165(同2.9%増)となっている。グループの規模については,構成員30人以上のグループが,3年には17.1%を占めていたのに対し,12年には6.5%となっており,小規模化していることがうかがえる(警察庁交通局の資料による。)。

III-11図 暴走族の構成員数及びグループ数の推移

 III-12図は,最近10年間の暴走族の少年刑法犯検挙人員及び非行名別少年刑法犯検挙人員に占める暴走族の比率の推移を見たものである。暴走族の刑法犯検挙人員は,平成8年以降増加しており,12年は3,623人(前年比12.4%増)となっている。非行名別少年刑法犯検挙人員に占める暴走族の比率の推移を見ると,3年と5年を除き,殺人が最も高く,強盗も,9年以降は10%を超えている。これに対し,窃盗はいずれの年次も1%台に止まっている。

III-12図 暴走族の少年刑法犯検挙人員及び非行名別少年刑法犯検挙人員に占める暴走族構成員の比率の推移