前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成13年版 犯罪白書 第2編/第6章/第1節 

第6章 犯罪被害者の救済

第1節 統計上の犯罪被害

 II-26図は,被害者が個人である場合について,平成3年以降の10年間に,警察に認知された刑法犯(交通関係業過を除く。以下,本節において同じ。)の被害者数及び被害発生率(人口10万人当たりの被害者数をいう。)の推移を見たものである。

II-26図 刑法犯被害者数・男女別被害発生率の推移

 被害者数は,近年おおむね横ばいであったが,女子は平成8年から,男子は9年から増加しており,12年は,前年と比べ,被害者数(総数)は,25万1,444人(13.3%)増加して210万人台を越えた。被害発生率は,平成3年以降,男子で1,700台,女子でおおむね800台で推移していたが,10年以降は,男女ともそれぞれ上昇傾向を示しており,12年には,男子が2,303.5(前年比261.5ポイントの上昇),女子は1,096.2(同131.7ポイントの上昇)となっている。また,3年以降,男子の被害発生率は女子の2.1倍から2.2倍となっている。