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2 暴力団加入者に対する矯正処遇 (1)暴力団加入者の収容状況
IV-3表は,最近3年間の各年末における受刑者中に占める暴力団加入者の収容状況を見たものである。 平成10年における新受刑者中に占める暴力団加入者の数は,3,296人であり,その内訳は,幹部1,090人,組員1,873人,地位不明の者333人となっている。 IV-3表 暴力団関係受刑者数 (2)新受刑者中の暴力団加入者の特質ア 罪 名 IV-4表は,平成10年における新受刑者中の暴力団加入者及び同非加入者の罪名について,構成比の高い順にそれぞれ上位10位までを見たものである。 イ 刑 期 平成10年における新受刑者中,懲役刑又は禁錮刑を科された暴力団加入者の刑期別構成比を見ると,1年を超え2年以下の者が42.2%で最も高く,以下,2年を超え3年以下の者20.6%,6月を超え1年以下の者16.1%,3年を超え5年以下の者10.5%,5年を超える者6.6%,6月以下の者4.1%の順となっている。 IV-4表 新受刑者中の暴力団加入者等の罪名別構成比 ウ 年 齢平成10年における新受刑者中の暴力団加入者の年齢層別構成比を見ると,30歳以上40歳未満の者が33.8%と最も高く,以下,20歳以上30歳未満の者25.5%,40歳以上50歳未満の者22.4%,50歳以上60歳未満の者15.9%,60歳以上の者2.4%の順となっている。 エ 入所度数 平成10年における新受刑者中の暴力団加入者の入所度数の構成比を見ると,「1度」が27.5%と最も高く,以下,「2度」17.9%, 「6〜9度」16.1%,「3度」14.7%,「4度」11.1%,「5度」8.6%,「10度以上」4.0%の順となっている。 (3)暴力団加入者の処遇 暴力団加入者の処遇に当たっては,生活指導を強化し,勤労の習慣を身に付けるよう指導するとともに,組織からの離脱指導を積極的に行っている。また,厳正な規律と秩序の維持に格段の注意を払い,必要に応じて,分散して収容したり,他施設への移送を行うなど保安・警備を厳重にしている。 |