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 平成11年版 犯罪白書 第3編/第1章/第2節/3 

3 学校と非行

 III-3表は,平成元年以降における交通関係業過を除く少年刑法犯中,中学生・高校生別検挙人員及び在学生1,000人当たりの比率を見たものである。

III-3表 少年刑法犯の中学生・高校生別検挙人員及び在学生に対する比率

 中学生は,平成7年までは,検挙人員及び1,000人当たりの比率共に減少傾向にあったが,8年から増加に転じ,10年は,検挙人員及び1,000人当たりの比率は,それぞれ6万5,491人(前年比3.0%増),15.0(同5.6%増)となっている。
 高校生は,平成5年以降,7年に検挙人員が若干減少したほかは,検挙人員及び1,000人当たりの比率共に増加傾向にあり,10年は,それぞれ6万9,157人(同0.7%増),16.7(同3.7%増)となっている。
 III-11図は,平成元年以降における校内暴力事件の検挙状況の推移を見たものである。近年,検挙件数,検挙人員共に減少傾向にあったが,9年には増加に転じ,10年は,検挙人員はわずかに減少した(1,208人,前年比3.0%減)が,検挙件数は増加している(661件,同15.8%増)。また,検挙人員においては,いずれの年次も中学生が圧倒的に多い。

III-11図校内暴力事件の検挙状況