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2 特殊化の目標と現状 少年院の特殊化については,職員,設備等各方面にわたって,昭和三八年度から昭和四二年度にいたる五か年間において整備することが計画されている。最終目標である昭和四二年度における特殊化された少年院の対象人員,必要庁数,教育内容の概要と現状との比較はIII-55表のとおりである。
III-55表 少年院特殊化計画(昭和37年12月末日現在) なお,この特殊化計画については,昭和三六年度および三七年度から実験的な意味を含めて一部発足したものがある。すなわち,学校教育を主とする少年院として千葉星華学院,上田清修寮および佐世保少年院,職業訓練を主とする少年院として多摩少年院の一部および神奈川少年院,職業指導を主とする少年院として多摩少年院がこれである。したがって,これらの施設においては,特殊化の線に沿って,すでに整備を開始しているが,その他の施設については,実情に応じて,昭和三八年度から特殊化の方向にむかって整備をはじめることとしている。 |