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15 釈放受刑者の受刑在所期間 昭和三六年の釈放受刑者について,その受刑者の受刑在所期間をみると,II-68表に示すとおり,一年をこえ二年以下のものが,三七・三%(一五,三五三人)で最も多く,次いで,六月をこえ一年以下のもの(一三,六四三人,三三・一%)が多く,以下,二年をこえ三年以下(五,〇三二人,一二・二%),三月をこえ一年以下(三,二四一人,七・九%),三年をこえ五年以下(二,一七八人,五・三%)の順である。すなわち,受刑者の四三・三%が一年以内に,八〇・六%が二年以内に釈放されている。この割合は,前年に比較するとやや低くなっている(昭和三五年では,四四%が一年以内に,八二・六%が二年以内に釈放された)が,後にも触れるように,このように在所期間の短いものが多いことは,矯正の目的達成上の障害の一つとなっている。
II-68表 釈放受刑者の在所期間別人員の率(昭和31〜36年) |