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1 少年非行の動向 III-130図は,1987年から1996年までの10年間について,韓国における刑法犯検挙人員の推移を,総数,18歳未満の少年,20歳未満の青・少年及び成人別に見たものである。
III-130図 刑法犯検挙人員の推移 韓国(1987年〜1996年) 1987年には約54万人であった刑法犯検挙人員は,1989年以降おおむね年を追って増加し,1996年には約89万人に達している。少年の検挙人員は,1993年以降増加しているが,青年の検挙人員は,1990年以降横ばいから減少傾向にある。方,成人の検挙人員は,ほぼ総数と平行して急増しており,刑法犯検挙人員総数の増加は,成人によるところが大きいといえる。III-48表は,1987年から1996年までの10年間における刑法犯検挙人員総数及び特定5罪種について,少年,青年,成人別の検挙人員及び人口比を見たものである。 III-48表 刑犯及び特定罪種検索別挙人員・人口比 韓国(1987年〜1996年) 刑法犯検挙人員総数について,各年齢層ごとの人口比を見ると,少年,青年共に1993年以降成人は1991年以降おおむね上昇しているが,比率の高いものから順に見ると,1990年までは青年,成人,少年の順,1991年以降は成人,青年,少年の順となっている。また,特定5罪種について,各年齢層ごとの人口比を,比率の高いものの順に見ると,殺人は,1993年までは青年,成人,少年の順であったが,1994年以降は成人、青年,少年の順となっている。強盗は,いずれの年次とも,青年,少年,成人の順となっているが,青年,少年共に1995年以降低下している。傷害は,いずれの年次とも,成人,青年,少年の順となっており,窃盗は,1993年までは青年,少年,成人の順であったが,少年が1994年以降青年が1995年以降,それぞれ上昇する方,成人が1994年以降低下して,同年以降少年,青年,成人の順となっている。強姦は,1990年までは青年,少年,成人の順であったが,1991年以降は青年,成人,少年の順となっている。 |