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 平成10年版 犯罪白書 第3編/第2章/第5節/1 

1 犯行地と居住地との関連

 III-24図は,昭和42年以降の傷害・恐喝・窃盗事件につき,犯行が対象少年の居住地と同一市町村内で行われたものの総数に占める比率の推移を見たものである。

III-24図 犯行地と居住地が同市町村であるものの比率(昭和42年〜平成8年)

 傷害は,昭和50年代後半から同一市町村内で行われたものの比率が高まっており,近年,同一市町村内で行われたものが,おおむね80%台となっている。一方恐喝及び窃盗は,同一市町村内で行われたものが,近年,おおむね70%台から80%台となっている。
 III-25図は,昭和42年以降の障害・恐喝・窃盗事件につき,犯行地(大都市,中小都市又は郡部)別に,犯行が対象少年の居住地と同一市町村内で行われたものの総数に占める比率の推移を見たものである。

III-25図 判耕地別に見た居住地と同一市町村であるものの比率(昭和42葎〜平成8年)

 いずれの罪においても,犯行地が大都市である場合には,ほぼ一貫して犯行地と居住地が同一であるものの比率が高くなっているが,犯行地が郡部である場合には,この比率が低くなっている。