第5節 犯罪少年の実態調査結果 本節では・少年非行の特質を明らかにするため,昭和42年から平成8年までの30年間に・全国の地方検察庁で受理した業過事件,道路交通法違反事件等の一定の事件を除いた少年事件から無作為に10分の1を抽出したもの(総数が31万4103人で,うち女子が5万1703人)を対象とし,その人員が比較的多い傷害恐喝窃盗及び横領(遺失物等横領を含む。以下,この4罪を「対象4罪jという。)事件に係る少年(以下「対象少年」という。)を中心に分析した結果を紹介する。 なお・対象少年は,傷害が2万1843人,恐喝が1万2396人,窃盗が20万2476人・横領が2万1722人である。また,長い期間のうちには集計の基準が変わっているものや,ある年次以降の数値しか明らかにされていないものもあるので,限られた年次についての紹介にとどめた事項もある。
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