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III-14図は,昭和44年以降における虞犯の態様別家庭裁判所終局処理人員及び虞犯少年に占める女子の比率(女子比)の推移を示したものである(巻末資料III-6参照)。
III-14図 虞犯による家庭裁判所終局処理人員及び女子比の推移(昭和44年〜平成8年) 虞犯の終局処理人員は,昭和44年の5,842人から減少が続いたが,50年代に入って徐々に増加し,50年代後半は3,000人を超える状態が続いたものの,その後は再び減少傾向にあり,平成6年以降1,000人を割り,8年は863人となっている。虞犯を態様別に見ると,家出,交友不良,不純異性交遊,怠学等が目立っている。このうち,家出は,実数は減少傾向にあるものの,ほぼ一貫して虞犯の中で最も高い割合を占めており,平成8年には39.0%となっている。また,不純異性交遊は,当初は家出に次いで多かったが,減少傾向が著しく,昭和58年以降は交友不良に次いで3位となっている。 女子比を見ると,昭和40年代前半には40%前後であったものが,その後徐々に上昇し,52年以降は,50年代後半に一時的な低下が見られるものの,おおむね60%前後の高率で推移している。 平成8年における虞犯少年の年齢層別構成比は,男女共に年少少年の比率が高く,男子47.9%,女子51.0%であり,次いで,中間少年が男子25.7%,女子40.6%,年長少年は,それぞれ17.2%,5.9%となっている。 |