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 平成10年版 犯罪白書 第1編/第2章/第5節/1 

1 概況

 I-39図は,平成8年・9年に検察庁が受理した公務員犯罪を,罪名別に示したものである。9年の受理人員総数は,前年より1239人(5.6%)減少して2万748人となっており,これを罪名別に見ると,自動車による業務上過失致死傷が総数の85.2%と圧倒的に多く,以下,職権濫用,偽造の順となっている。

I-39図 公務員犯罪の罪名別検察庁新規受理人員(平成8年・9年)

 平成9年における公務員犯罪の起訴人員総数は,前年より83人(2.6%)減少して3081人となっており,起訴率は,前年より0.3ポイント上昇して14.9%となっている。
 平成8年・9年における公務員犯罪の起訴率を罪名別に示したものが,I-40図である。9年においては,収賄が最も高く,以下,詐欺,窃盗の順となっている。

I-40図 公務員犯罪の罪名別起訴率(平成8年・9年)