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 平成 9年版 犯罪白書 第2編/第6章/第7節/3 

3 更生保護婦人会

 更生保護婦人会は,女性の立場から,地域社会の犯罪・非行の未然防止のための啓発活動を行うとともに,青少年の健全な育成に努め,犯罪者・非行少年の更生に協力することを目的とする女性の民間団体である。戦前においては,少年保護婦人協会等の名称で少年保護のための活動がされていたが,昭和24年の犯罪者予防更生法施行後は,更生保護婦人会として市区町村等の地域を単位に地区会が組織されるとともに,次第に県単位・地方ブロック単位の組織化が進んだ。39年には全国更生保護婦人協議会が結成され,その後44年に「全国更生保護婦人連盟」と改称されて,今日に至っている。
 更生保護婦人会は,更生保護思想の普及,犯罪予防,保護観察対象者等に対する援助・激励,保護司,BBS会等に対する協力をはじめとする多様な活動を展開している。近年では,犯罪予防活動の一環として,公民館,学校等に地域住民の参集を求め,その地域の実情に即した非行問題等を少人数で話し合うミニ集会を開催し,成果を上げている。
 法務省保護局の資料によると,平成9年4月1日現在,地区会数は1,258に上り,会員数は19万9,315人である。