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 平成 8年版 犯罪白書 第3編/第7章/第3節/3 

3 凶悪事犯保護観察対象者の保護観察終了状況

 III-42図は,平成7年に保護観察が終了した少年院仮退院者及び仮出獄者について,罪名別に保護観察終了時の状況を構成比で示したものである。
 少年院仮退院者の場合,保護観察終了時に成績良好であった者の比率は,殺人で54.5%,強盗で49.7%となっており,いずれも仮退院者全体よりも高い。仮出獄者の場合は,殺人で58.9%,強盗で49.3%で,同様に仮出獄者全体よりも高く,少年・成人共に,この種事犯の保護観察対象者の成り行きが良好であることがうかがえる。
 なお,無期刑仮出獄者は,一定の要件を満たせば,個別恩赦(刑の執行の免除)によりその保護観察が終了するため,平成7年中に刑の執行の免除となった10人は,「成績良好」に含めて計上している。

III-42図 凶悪事犯保護観察対象者の罪名別保護観察終了状況(平成7年)