III-18表は,昭和60年以降平成6年までの10年間の通常第一審において無期懲役の言渡しを受けた人員を罪名別に見たものである。
なお,司法統計年報によると,同じ10年間に殺人及び強盗致傷等以外の罪によって無期懲役の言渡しがなされた人員は14人であるが,その内訳は,現住建造物等放火による者が11人,覚せい剤取締法違反による者が2人,航空機の強取等の処罰に関する法律違反による者が1人である。
平成6年について,有罪判決を受けた総人員中に占める無期懲役の言渡しを受けた人員の比率を見ると,殺人は総数583人中の2.2%(13人),強盗致傷等は総数386人中の8.3%(32人)である。
III-18表 通常第一審における罪名別無期懲役刑言渡し人員(昭和60年に平成6年)