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 平成 7年版 犯罪白書 第2編/第4章/第1節 

第4章 刑事司法における国際協力

第1節 概  説

 我が国における最近の犯罪情勢を見ると,犯罪地が外国であったり複数国にまたがったりするなど犯罪そのものの面での国際化現象と,来日外国人による犯罪が増加するなど犯罪者の面での国際化現象とが見られる。こうした犯罪と犯罪者の国際化の傾向は,犯罪者の国外逃亡事例を増加させるほか,刑事手続にも影響を及ぼしている。近年,国外に存在する証拠の収集,逃亡犯罪人の身柄確保及びその引渡し等,捜査及び裁判の分野において国際協力を要する事例が相当数発生しており,これに応じて諸外国との間の国際協力関係が進展している。本章では,こうした国際協力の現状を概観する。