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昭和50年代後半以降の来日外国人の増加傾向を反映して,来日外国人による犯罪が増加する一方,外国人に対する犯罪も増加している。
IV-1表は,最近5年間の外国人に対する刑法犯の認知件数の推移を示したものである。これを国籍別に見ると,韓国・朝鮮及び中国をはじめとするアジア州の国籍の者が多いが,ヨーロッパ州,南北アメリカ州,アフリカ州の人々に対する犯罪も増加傾向にある。 IV-1表 「外国人に対する犯罪」の認知件数 また,平成5年における来日外国人の犯罪のうち,凶悪な犯罪である殺人,強盗,強姦及び放火について,加害者(被疑者)と被害者との関係を見ると,IV-2表に示すとおりである。日本人が被害者である比率が高いものは,放火及び強姦で,それぞれ9割を超えている。殺人事件の被害関係を見ると,加害者と同国籍の外国人の場合が約6割と多く,日本人は3割弱,異国籍の外国人が約1割となっている。強盗の被害者は,日本人が7割弱で,加害者と同国籍の外国人が2割強,異国籍の外国人が約1割となっている。外国人同士の殺人事件等では,金銭をめぐるトラブルからナイフなどの凶器を使用した犯罪が多い。IV-2表 来日外国人による凶悪犯罪の加害態様別検挙人員 |