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 平成 6年版 犯罪白書 第4編/第2章/第2節/2 

2 不法残留の状況

 我が国に在留する外国人のうち,不法残留者数(推計値)は,IV-5図のように推移している。

IV-5図 不法残留者数(推計値)の推移

 不法残留者数は平成5年11月1日現在約29万7,000人であり,このところ29万人台で増減している。国籍別に見ると,タイが約5万4,000人で最も多く,次いで,韓国が約4万1,000人,中国が約3万6,000人,フィリピンが約3万6,000人,マレイシアが約2万6,000人,イランが約2万4,000人,ペルーが約1万2,000人などで,以下,バングラデシュ,台湾,パキスタン,ミャンマーが続き,これら11か国で全体の約86.9%を占めている。
 また,これを男女別に見ると,男子は約18万6,000人(62.7%)であり,女子は約11万1,000人であった。