前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成 6年版 犯罪白書 第4編/第10章/第3節/2 

2 外国人による犯罪とその刑事処分の動向

 IV-50表は,フランス人・外国人別に,1984年から1992年までの検挙人員の推移を見たものである。

IV-50表 検挙人員総数に占める外国人

 検挙人員総数に占める外国人の比率は,1973年に10.9%であったものが,1992年には20.3%にまで上昇しており,入国管理法令である「フランスにおける外国人の入国と在留条件に関する1945年11月2日のオルドナンス45-2658号(Ordonnance n゜45-2658 du 2 novembre 1945,Relative aux conditions d'entree et de sejour des etrangers en France,以下「外国人取締法」という。)」違反を除く犯罪の検挙人員に占める外国人の比率も,1973年に10.2%であったものが,1992年には15.1%にまで上昇している。

IV-51表 フランス人・外国人別の罪名別有罪人員

 IV-51表は,1989年のフランス人・外国人別の主要罪名別有罪人員等を見たものである。有罪人員中の外国人の比率の高い犯罪は,外国人取締法違反(93.2%)のほか,文書偽造(36.7%),麻薬関連法違反(28.2%)等である。