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 平成 5年版 犯罪白書 第4編/第6章/第2節/2 

2 年齢と教育程度

 IV-44図は,平成4年における保護観察新規受理人員のうち,保護観察処分少年(交通短期保護観察少年を除く。)と保護観察付執行猶予者を取り上げ,それぞれについて,交通保護観察対象者と一般事件の保護観察対象者とを比較しつつ,保護観察開始時における年齢及び教育程度を見たものである。
 保護観察処分少年では,交通保護観察対象者の方が一般事件の対象者に比べて年齢が高いが,これは車両運転免許に年齢制限のあることが関係していると考えられる。また,交通保護観察対象者の方が教育程度も高く,高校在学中や高校卒業以上の比率が高い。
 保護観察付執行猶予者では,交通保護観察対象者のうち,業過による者のほぼ半数が29歳以下の年齢層で占められているのに対し,道路交通法違反による者は,業過による者や一般事件の対象者に比べて年齢が高く,59歳までの各年齢層にほぼ均等にわたっている。

IV-44図 保護観察開始時における年齢と教育程度(平成4年)

IV-45図 保護観察開始時における職業・不良交友関係・薬物等使用歴の有無(平成4年)