(1)罪　　名
　平成4年における新受刑者中の暴力組織加入者等の罪名のうち，構成比の高い順に上位10位までを見たものがIII-11表である。加入者の第1位は，覚せい剤取締法違反であり，同法違反が暴力団組織を背景として実行されている場合の多いことがうかがえる。

III-11表　新受刑者中の暴力組織加入者等の罪名別構成比(平成4年)

　(2)刑　　期
　III-23図は，平成4年における新受刑者中，懲役刑又は禁錮刑を科された暴力組織加入者及び同非加入者の刑期を見たものである。1年以下の比較的短期の刑においては非加入者の方が構成比が高く，「2年以下」及び「3年以下」では加入者の方が高い。

III-23図　新受刑者中の暴力組織加入者等の刑期(懲役・禁錮)(平成4年)

　(3)年　　齢
　平成4年における新受刑者中の暴力組織加入者等の年齢別構成比は，III-24図に示すとおりである。加入者は非加入者よりも，20歳代，30歳代及び40歳代の構成比が高い。

III-24図　新受刑者中の暴力組織加入者等の年齢　(昭和53年〜平成4年)

　(4)入所度数
　III-25図に見るとおり，平成4年において新受刑者中の暴力組織加入者等の入所度数の構成比は，2度から9度までは加入者の方が高い。

III-25図　新受刑者中の暴力組織加入者等の入所度数(平成4年)