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 平成 5年版 犯罪白書 第3編/第1章 

第3編 各種の犯罪と犯罪者

第1章 非行少年

 第1編で見てきたとおり,少年非行の動向は,戦後第3のピークを記録した昭和58年以降減少傾向を示しているものの,刑法犯検挙人員人口比で見る限り,平成4年における非行少年の人口比は,成人のそれの2倍近い数値を示しており,少年非行の内容について見ても,少年による凶悪重大事犯が跡を絶たないなど,依然として問題状況が続いている。そこで,本章においては,有効・適切な少年非行対策を推進し,これに寄与するため,非行少年の実態及び特質を種々の角度から検討する。