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 平成 5年版 犯罪白書 第1編/第3章/第1節 

第3章 犯罪被害とその国家的救済

第1節 犯罪被害の実情

 I-45図は,交通関係業過を除く犯罪被害者数(生命・身体を被害内容とするもの)の推移を見たものである。死亡者,重傷者,軽傷者のいずれもが減少傾向にあるが,平成4年は,重傷者,軽傷者が前年よりわずかに増加した。

I-45図 犯罪被害者数の推移(昭和58年〜平成4年)

 平成4年における交通関係業過を除く犯罪による被害者を,罪名別及び死傷者別に見ると,I-46図のとおりであり,死者合計1,324人,負傷者合計2万4,802人である。同年における交通事故死傷者数は,死者1万1,451人,負傷者84万4,003人である。

I-46図 罪名・死傷者別犯罪被害者数 (平成4年)

 さらに,平成4年の検挙件数を,幾つかの罪名について,被害者と被疑者との面識の有無について見ると,I-47図のとおりであり,殺人・傷害等は,親族及びその他の面識ある者に対して行われる比率が高いが,強姦・強盗・窃盗等は,面識のない者に対して行われる比率が高い。

I-47図 被害者と被疑者との面識の有無等別検挙件数構成比 (平成4年)