III-10表は,法務省の特別調査により,最近5年間の少年非行における共犯関係及び非行集団加入の有無について見たもので,平成2年については,それを罪名別に示してある。2年における共犯率は46.6%で,非行集団加入率は7.3%である。罪名別に少年の共犯率を見ると,強姦,恐喝,傷害などにおいて高く,また,非行集団加入率の著しく高いものは強姦となっていることが注目される。
暴走族は,昭和30年代初めの「カミナリ族」に端を発するといわれ,その後のモータリゼーションの急激な進展に伴い,次第にその数を増し,大きな社会問題となっている。III-11表は,最近5年間における暴走族のグループ数,構成員数及び構成員中に占める少年の比率を示したものである。平成2年11月30日現在で661グループ,3万7,155人となっており,構成員に占める少年の比率は,同日現在で75.3%となっている。
III-10表 犯罪少年の共犯・非行集団関係(昭和61年〜平成2年)
III-11表 暴走族のグループ数,構成員数及び構成員中に占める少年の比率(昭和61年〜平成2年各11月30日現在)