III-5表は，最近5年間における虞犯の態様別家庭裁判所終局処理人員の推移を示したものである。平成元年における虞犯少年の態様別終局処理人員は1,936人で，その内訳を見ると，家出が912人で最も多く，次いで，交友不良250人，不純異性交遊216人などとなっている。また，虞犯少年に占める女子の比率は，男子の比率より高く，元年には61.4%となっている。なお，虞犯少年の年齢層別構成比は，男女共に15歳以下が最も高く，男子で56.4%，女子で55.1%を占め，次いで，16歳・17歳が男子で28.2%，女子で38.9%となっており，18歳以上は，それぞれ15.4%，6.1%と年齢が高くなるにつれて低くなっている。

III-5表　虞犯の態様別家庭裁判所終局処理人員(昭和60年〜平成元年)