少年の特別法犯は，道交違反が大多数を占めているが，III-4表は，最近5年間における道交違反等交通関係法令違反を除く特別法犯の罪名別送致人員を示したものである。平成2年の送致人員は2万8,885人で，前年に比べ1,590人の増加となっている。2年の罪名別構成比を見ると，毒物及び劇物取締法違反が86.4%で最も多く，次いで，覚せい剤取締法違反が2.7%で，この二つの罪名で道交違反を除く少年格別法犯送致人員の89.0%を占め，過去数年その傾向は変わらない。

III-4表　少年特別法犯の罪名別送致人員(昭和61年〜平成2年)

III-3図　少年の道交違反等の推移(昭和41年〜平成2年)

　III-3図は，昭和41年以降の少年の道路交通法違反取締件数及び道交違反送致人員の推移を示したものである。平成2年における少年の道路交通法違反取締件数は139万2,616件で，このうち，119万3,428件(85.7%)が反則(告知)事件として処理されている。道路交通法違反取締件数を態様別構成比で見ると，最高速度違反が22.1%，定員外乗車が11.5%，駐停車違反が10.2%，一時停止違反が6.9%，無免許運転が6.8%の順となっている。