III-4図は,任意に選択した年次の少年の世代別非行少年率(各年齢ごとの交通関係業過を除く刑法犯検挙人員が,同年齢の少年人口1,000人当たりに占める比率)が,その後の少年の成長に従ってどのように変化したかを示したものである。昭和41年,44年,48年,51年,54年,58年にそれぞれ12歳であった世代が19歳になるまでの年齢を横軸に,その非行少年率を縦軸にとって図示してある。世代別非行少年率は,どの年次をとっても類似した曲線を描いており,おおむね14歳から16歳の時に高率となり,17歳,18歳,19歳と年齢が高くなるにつれて低くなっている。このことから,少年は,14歳又は15歳で最も頻繁に非行に走るが,16歳を境として非行から遠ざかることが分かる。
III-4図 非行少年率の推移