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 平成 3年版 犯罪白書 第1編/第2章/第2節/2 

2 暴力団員の検挙状況

 昭和31年以降における交通関係業過及び道交違反等交通関係法令違反を除く,暴力団員検挙人員の推移を見ると,I-12図のとおりである。平成2年は,3万4,599人で,前年に比べて1,373人(3.8%)減少している。
 I-30表は,最近5年間における暴力団員の刑法犯(交通関係業過を除く。)の検挙人員及びその全検挙人員中に占める比率を,罪名別に見たものである。平成2年において,暴力団員の占める比率が最も高い罪名は,脅迫であり,以下,賭博,恐喝,凶器準備集合,殺人の順となっている。
 I-31表は,最近5年間における暴力団員の特別法犯(交通関係法令違反を除く。)の検挙人員及びその全検挙人員中に占める比率を,罪名別に見たものである。平成2年において,暴力団員の占める比率が最も高い罪名は,自転車競技法違反であり,以下,競馬法違反,覚せい剤取締法違反の順となっている。
 平成2年における暴力団員の刑法犯及び特別法犯の検挙人員の罪名別構成比を見ると,最も高いのは覚せい剤取締法違反の19.0%,次いで傷害の16.8%,賭博の10.0%,恐喝の9.6%,窃盗の7.1%の順となっている(警察庁の統計による。)。