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 平成 2年版 犯罪白書 第3編/第2章/第1節/4 

4 虞犯少年

 III-17表は,最近10年間における虞犯の態様別家庭裁判所終局処理人員の推移を示したものである。虞犯少年は,少年刑法犯の動向とほぼ同様の動きを示し,昭和58年の3,418人をピークに減少傾向にあり,63年には2,169人となっている。同年における虞犯少年の態様別人員を見ると,家出1,074人,交友不良263人,不純異性交遊226人,怠学136人,夜遊び80人などが目立っている。また,虞犯少年に占める女子少年の比率は,おおむね高く,63年には61.5%となっている。なお,虞犯少年の年齢層別構成比は,男女共に15歳以下が最も高く,男子で48.4%,女子で54.6%を占め,次いで,16歳・17歳が男子で31.4%,女子で39.4%となっており,18歳以上は,それぞれ,20.2%,5.9%と年齢が高くなるにつれて低くなっている。

III-17表 虞犯の態様別家庭裁判所終局処理人員(昭和54年〜63年)