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 昭和63年版 犯罪白書 第3編/第1章/第1節/2 

2 少年の交通犯罪

 交通関係業過により検挙される少年は,昭和53年以降おおむね増加傾向にあり,62年には,前年に比べ4,104人(7.2%)増の6万1,218人となっている。他方,62年における少年の道交違反事件は,前年に比べ8万3,150件(4.3%)減の183万9,733件で,このうち,160万6,788件(87.3%)が反則(告知)事件として処理されている。62年において少年の道交違反事件が激減しているのは,同年に道路交通法が一部改正(同年4月施行)されたことに伴うものと思われる。なお,62年における少年の道交違反を態様別に多いものから見ると,最高速度違反(22.9%),免許証不携帯(9.6%),一時停止違反(8.3%),通行禁止違反(7.9%),駐停車違反(7.4%),定員外乗車(6.7%),無免許運転(5.4%)などの順となっている。