I-62表は，最近5年間における女子特別法犯の送致人員の推移を罪名別に示したものである。昭和61年の送致人員総数は，2万404人で，前年に比ベて1,444人の増加となっている。61年の送致人員の罪名別構成比を見ると，毒物及び劇物取締法違反が26.2%で最も多く，次いで，覚せい剤取締法違反(17.4%)，公職選挙法違反(15.9%)，風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する法律違反(10.0%)，売春防止法違反(6.0%)などの順となっている。61年において公職選挙法違反が増加しているのは，同年7月に衆議院議員総選挙及び参議院議員通常選挙が施行されたことによるものと思われる。

I-60表　女子刑法犯罪名別検挙人員(昭和52年，60年，61年)

I-61表　女子刑法犯年齢層別検挙人員(昭和52年，61年)

I-62表　女子特別法犯罪名別送致人員(昭和57年〜61年)