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 昭和62年版 犯罪白書 第1編/第2章/第6節/1 

第6節 精神障害者の犯罪

1 概  説

 昭和61年における交通関係業過を除く刑法犯検挙人員のうち,精神障害のため自傷他害のおそれがあるとして,精神衛生法24条に基づく都道府県知事への通報の対象とされた「精神障害者」又は「精神障害の疑いのある者」の人数を罪名別に見るとI-43表のとおりである。刑法犯検挙人員は39万9,886人(成人21万4,513人,少年18万5,373人)であるが,そのうち,精神障害者及びその疑いのある者は2,298人(成人2,139人,少年159人)で,その比率は0.6%(成人1.0%,少年0.1%)である。これを罪名ごとに見ると,放火の18.4%,殺人の8.4%が目立って高くなっている。