昭和59年には,過激派集団各派間の党派闘争に起因する,いわゆる内ゲバ事犯も増加し,前年の3件を上回る11件が発生し,死者は出なかったものの12名が負傷した。最近5年間における内ゲバ事犯の認知件数の推移は,Iー41表のとおりである。過激派集団は,成田闘争への取組方法をめぐる主導権争いや,学園の拠点化を狙った自治会の主導権掌握争いなどの中で,相互に対立を深めており,今後の動向には引き続き警戒を要するものがある。
I-40表 ゲリラ事犯認知件数(昭和55年〜59年)
I-41表 内ゲバ事犯認知件数(昭和55年〜59年)