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 昭和59年版 犯罪白書 第3編/第3章/第1節/4 

4 新受刑者の罪名

 III-25表は,新受刑者を罪名別に見たものである。昭和58年では,刑法犯が総数の64.2%であるのに対し,特別法犯が35.8%を占めている。罪名別では,窃盗が実人員,比率共に,前年に比べ若干減少,低下したものの,27.9%(8,586人)と最も高く,次いで,覚せい剤取締法違反が,26.1%(8,007人)と,実人員では前年に比べわずかに減少したものの,比率では0.4ポイント上昇しており,この上昇傾向は近年変わっていない。次に,男女別に見ると,男子では窃盗が最も多く28.1%(8,313人)を占めている。一方,女子については,53年以降,覚せい剤取締法違反で入所する者が窃盗を上回って第1位となり,56年には過半数を超え,58年では52.1%(603人)となっている。