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 昭和58年版 犯罪白書 第2編/第1章/第5節 

第5節 通り魔犯罪

 最近,いわゆる通り魔事件,すなわち警察庁において,「人の自由に通行できる場所において,確たる動機がなく,通りすがりに不特定の者に対し,凶器を使用するなどして殺傷等の危害(殺人,傷害,暴行及びいわゆる晴れ着魔などの器物損壊等)を加える事件」と定義する態様の事件が続発し,大きな社会不安を与えている。以下,警察庁刑事局の資料に基づき,通り魔事件の状況を見ることとする。