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3 犯人像の特質 犯行時年齢層を見ると,II-21表のとおりであり,30歳代が56人(46.7%)で最も多く,以下,20歳代28人(23.3%),40歳代20人(16.7%)の順となっていて,強盗一般が10歳代35.5%,20歳代28.0%,30歳代21.8%となっているのに対比すると,金融機関強盗犯人が働き盛りの年齢層に多いことが分かる。
II-20表 金融機関強盗事犯の携帯凶器の有無及びその種類(昭和57年) II-21表 金融機関強盗犯人の犯行時年齢層(昭和57年) 次に,犯行時の職業について見ると,II-22表のとおり,無職が67人(55.8%)と過半数を占め,有職者の中では,自営業10人(8.3%),土工9人(7.5%)が比較的多い。また,検挙された120人について,前歴の有無を見ると,そのうち63人(52.5%)が,何らかの前歴を有する者であった。 最後に,犯行の動機について見たものが,II-23表である。サラ金等の借金返済を動機とする者が70人(58.3%)で群を抜いているが,サラ金強盗犯人中,借金返済を動機とする者が19人で,しかもそのうち18人の者の借金は,サラ金からのものであるという注目すべき状況となっている。 II-22表 金融機関強盗犯人の犯行時職業(昭和57年) II-23表 金融機関強盗犯人の犯行動機(昭和57年) |