昭和53年以降の3年間の業過(その大多数は交通犯罪によるものである。)及び道交違反による第一審有罪人員を見ると，II-17表のとおりである。業過による有罪人員は，55年には前年より6,290人増の30万4,288人となっている。懲役・禁錮の人員は，前年より374人増の9,679人で，その執行猶予率は，81.4％と前年より1.1％も上回っている。罰金の金額は，10万円以上が16.2％(前年は15.7％)で，5万円未満は55.5％と前年より0.8％下降している。

II-16表　罪名別・金額別第一審罰金言渡人員(昭和55年)

　道交違反による有罪人員は，昭和52年まで増加を続けていたが，53年に減少に転じ，55年は，前年より更に1万8,224人(1.1％)減の165万4,676人となっている。そのうち，懲役・禁錮の人員は，前年より294人増の8,958人で，その執行猶予率は，前年より0.3％減少して74.8％である。罰金の金額は，5万円未満が97.6％(前年は97.9％)で，前年よりやや下降している。

II-17表　業過及び道交違反の第一審有罪人員(昭和53年〜55年)

II-18表　通常第一審有期懲役・禁錮言渡人員中の執行猶予人員(昭和53年〜55年)